2010年、私はこんなことを考えていたようです。
以下↓
私は2003年(平成15年)から生月ボランティアガイド協会に入って研修会や自然の会にも参加し、生月のことをいろいろと学んできました。
でも生月島というところは、知れば知るほどどういうところかわからなくなってきます。
過疎化といえども普通に人は住んでるし、生月大橋がかかり外の地域との出入りも自由になり、ネットの普及などでいろいろな情報や物も簡単に入ってくるようになり、日本の中でここだけが特別な生活をしている…という意識はありません。
だけどここは何かが違う。唯一無二な気がする。
何かが不思議だ。
何が不思議なんだ…?
ずっと考えています。なんとなくわかってきたのは、ここは目に見えない世界が混在しています。まずいろいろな念が渦巻いています。
これは人であったり、土地であったりといろいろです。
なぜ渦巻いているのか。
それは出口が小さいからです。
空気穴が小さいといった方がいいかもしれません。
それを居心地いいと感じる人もいるし、息苦しいと感じる人もいます。
そんな話とは別に、精霊も棲んでいます。
これは自然と向き合って仕事をしている人はよくわかる感覚だと思います。
水の精がいます。木の精もいます。
気のせい、あ、変換間違い。木の精は木霊ともいいます。
これは山の生態系や生月の木々を守っています。
宮崎駿監督が「もののけ姫」で木霊たちをかわいい姿で表現してましたが、あれは目からうろこでした。木霊ってもっとゴツイと思ってたから。
で、その木霊たちはどこに棲んでいるのか。
ずっと気になっていたのですが、もしかしたらここかもしれません。
わかりますでしょうか?
岸壁に草木が生い茂っていますが、画面中央に大きな岩が2本立っています。
その岩は葉に覆われているので岩肌は見えません。
その2本の岩の真ん中に小さなまんまるの穴がポッカリと開いています。
もう少し拡大してみましょう。
春がきて夏がきて樹々が生い茂っても、この穴だけは崩れることなくポッカリのままです。
まんまるさが不自然に映るくらいです。
最初は何かの巣だと思ったのですが、ここは崖の途中にあり獣の巣ではないことは確かです。
猛禽類の巣かとも思いました。でも猛禽類は木の上や岩に台になりそうな場所を見つけ、そこに巣を作ります。
フクロウか何か出入りするかも、と思い見張っていた時もあるのですが出入りは確認できませんでした。
何年たってもここだけは葉が覆いかぶさることがないのです。
ここの穴を見つけることが出来なくなったとき……生月の山が死んでしまうときのような気がしてなりません。
以上↑
こんな記事をほかのブログで書いていたのですが、ここ数年この穴が閉じ始めています。昔はすぐに見つけることが出来たのに、いまは目を凝らしてよーく探してやっと穴の形跡らしき場所がわかるくらいです。
生月の山が死んでしまう時…そんな予感が当たらないといいけどな。