佐世保鎮守府の史料に「平戸特攻基地1」の名前を見つけ、調べてみたらどうやら5ヶ所あることがわかりました。
R6年2月に地元の方のご協力のもと、第1回調査として5ヶ所あるうちの⑤番目に行ってみました。するとそこには史料の通り、特攻艇を格納するための穴を見つけました。
特攻艇の種類は震洋と推測しています。
※震洋…日本海軍が開発・実戦投入した特攻兵器。ベニヤ板製モーターボートに爆薬を搭載し、搭乗員が乗り込んで目標艦艇に体当たり攻撃をする。生きて帰ることは想定されていない。
そろそろ夏も終わりかけてきたので、調査を開始しようと思います。
残りの4ヶ所を探し出したいのですが、②番目~④番目の場所がどうも道がなく藪漕ぎ必須な感じです。海から行くにしても小舟が必要そうなので、ひとまず金曜日にルートハンティング(目的地にたどり着くためのルートを探す)をしてきました。
平戸・生月戦跡研究会メンバー3人で、車で行ける所ギリギリまで攻めて(ジムニー大活躍)、あとは徒歩で涸れ沢を下っていきます。
結果、特攻艇が入りそうな穴は見つけられませんでしたが、物置かまたは避難壕のような人工的穴がありました。
ここからの眺めはとてもきれいでした。湾の形状からして特攻艇を隠しそして出撃させる基地の1つとして選ばれたのはなるほどという気がしました。
ここからほかの基地の場所にも行けると確信が持てたので、本調査に向けて諸々調整していきます。
- 「佐世保鎮守府麾下特攻基地施設図」JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C08011122200、突撃隊 引渡目録 3/3(防衛省防衛研究所) ↩︎