主に平戸市内の戦争遺構を調べています。時々史跡や妖怪も紹介します。

中津良特設見張所①

平戸島中央部、有僧都岳と白岳の間の稜線上に作られた日本海軍施設「中津良特設見張所(丁)」。ここは平戸市民で知っている方は本当に少ないのではないでしょうか。

昭和17年に完成、実戦においてもB24爆撃機など数回敵機を発見・報告した1※という記録もあります。

まだ平戸・生月戦跡研究会は発足していない頃(令和3年5月11日)、遊び仲間で中津良特設見張所へ訪れてみました。

この地は見張所を構成していた建物がそのまま残っていて(荒れ果てているが)当時の様相を知ることが出来る貴重な場所ですが、険しい山道を1時間ほどかけて登らなければなりません。来る人を選ぶ場所とも言えます。

ここに見張所があったということを知っている人が亡くなれば(私も含め)、誰にも気づかれずにそっと朽ち果てていく場所のひとつです。

  1. アジア歴史資料センターRef.C08030483300  ↩︎